【営業でも分かる!】Google Analytics 4 (GA4)& ユニバーサルアナリティクス(UA)の用語解説

分かっているようで、分かっていない、Google Analyticsの専門用語。勉強していても、急に言われると思い出せないものですよね。

今回は、ユニバーサルアナリティクス(UA)、並びにGoogle Analytics 4(GA4)でよく使用される専門用語を詳しく解説します。
※UAとGA4では、同じ用語でも意味が変わっている場合があります。できる範囲で比較して記載してみます。

目次

用語と解説

セッション

ユーザーがWebサイトに訪問してから離脱するまでの一連の行動や、動きをまとめた単位のことで、サイトにアクセスしてから通信が終了することで、「1セッション」としてカウントされます。
セッション数=「ウェブサイトへの一回ずつの訪問数」とも言えます。
ユーザーは 1 人で複数のセッションを発生させる(起こる)ことができ、複数のセッションは、同じ日に起こることもあれば、数日、数週間、または数か月という期間で発生(起こる)こともあります。

UA:ユニバーサルアナリティクスの場合:

一旦離脱して、新たに流入元が変わると新しいセッションとなります。また、ユーザーがウェブとアプリを横断して行動した場合、新しいセッション扱いとなるため、横断したユーザーの行動を把握できません。

UAのセッションは次のいずれかで終了します。
・30分以上操作がなかったらセッションが切れる
・参照元情報が変わったらセッションが切れる
・午前0時(日を跨ぐ)とセッションが切れる

GA4:Google Analytics 4の場合:

セッションは存在しますが、GA4とUAのセッションは、セッションが切れるタイミングが異なるため、セッションの計測にも違いが生じます。

GA4では、参照元情報が変わったり、日付を跨いだりしても、30分以内の再訪であれば1つのセッションと見なします。

◇ GA4ではセッションが切れない時。
1.参照元情報が変わってもセッションが切れない
2.午前0時(日を跨いでも)セッションが切れない
◆ GA4のセッションは次のいずれかで終了します。
1.30分以上操作がなかったとき
2.同一プロパティ内の計測でも、異なるデータストリームを跨いでページ遷移したとき
3.同一データストリーム内の計測でも、異なるドメイン間を遷移したとき

<結果>

GA4とUAで並行して計測している場合には、GA4の方がUAよりもセッション数が少なくなる傾向が見られるかと思います。

セッション数 :  GA4  UA

また、GA4とUAとで、「参照元/メディア」の数値が同じにはならない傾向があります。

コンバージョン(CV)

コンバージョンとは、サイト内で閲覧者(ユーザー)に実現して欲しいこと(目標)、または、達成して欲しいアクションをしてくれた(起こしてくれた)状態のことを指します。
例えば、1人の閲覧者が、お問い合わせや資料請求、商品・サービスを購入したりした場合、サイトがコンバージョンを1つ獲得したとカウントします。

UA:ユニバーサルアナリティクスの場合:

1回の訪問(セッション)で複数回「目標」を達成しても、コンバージョンは「1」としかカウントされません。

GA4:Google Analytics 4の場合:

1回の訪問(セッション)で複数回「目標」を達成した場合、その回数分だけカウントされます。
※「コンバージョンのイベントが発生した」という計測となるため。

<結果>

UAと比較すると、設定している目標によっては、GA4のほうがコンバージョンが多くなる傾向があります。

コンバージョン数 :  GA4  UA

エンゲージメント・エンゲージメント率

エンゲージメントとは:
サイトやアプリで
「閲覧者(ユーザー)が何かしらの行動・体験をして、一定時間滞在した。しっかりサイトを閲覧したセッション。」
と判断できたらカウントされる指標です。どちらかと云うと、ポジティブな評価する指標です。

エンゲージメント率とは:
全セッションのうち、エンゲージメントがあったセッションの割合を「エンゲージメント率」と言います。

※GA4では利用される言葉ですが、UAにはありません。

GA4:Google Analytics 4の場合:

GA4最大の特徴といってもいい指標で、GA4ができるまで無かった指標です。
これが定義されたことで、今までの「セッション(訪問)の最適化」→GA4の「ユーザー行動の分析」をしっかりできるようになりました。

エンゲージメントの条件」:

エンゲージメントされる条件は、3つあります。この条件の中で1つでも満たされれば「エンゲージメント」がカウントされます。

エンゲージメントがカウントされる条件:

・2ページ以上閲覧したセッション
・10 秒以上継続したセッション
・1 件以上のコンバージョンイベントが発生したセッション

エンゲージメント率の条件」:

直帰率にも関わりますので、しっかり覚えましょう。

エンゲージメント率 = エンゲージのあったセッション ÷ すべてのセッション数

例)約66% = 714 / 1075(session_startのイベント数)

  • ※「エンゲージメント率」や「エンゲージのあったセッション」「すべてのセッション数」は、GA4の管理画面にある「集客」→「トラフィック獲得」にある表で確認できます。
  • ※GA4のセッションは、セッション開始時に計測されるイベント「session_start」で計測した数が、すべてのセッション数となります。

エンゲージメントセッション数

上記のエンゲージメントの条件を満たしたセッション数です。つまり、全セッションの中でエンゲージメントがカウントされた数と言えます。

※GA4には利用される言葉ですが、UAにはありません。

ユーザーエンゲージメント

WEBサイト上での閲覧者(ユーザー)との繋がりの強さのことで、閲覧者が、どれだけWebサイトに興味・関心を持っていたかの指標となります。

Webサイトやアプリを使用していても、非表示(別画面が前面に表示されている)の時間帯は収集されません。
本指標は、閲覧者がサービスを積極的に利用している時間を把握したいときに見ると効果的です。

※GA4では利用される言葉ですが、UAにはありません。

アプリの画面がフォアグラウンド表示されていた時間、またはウェブページがフォーカス状態にあった時間の長さを示します。サイトまたはアプリを使用していてもページまたは画面が表示されていないときは、ユーザー エンゲージメントの指標は収集されません。ユーザー エンゲージメントの指標は、ユーザーがウェブサイトまたはモバイルアプリを積極的に使用しているタイミングを把握するのに役立ちます。

Google公式のアナリティクス ヘルプ

※フォアグラウンド:バックグラウンドの対義語で、最前面、表面、前景などの意味
※フォーカス状態:パソコン画面上でウインドウや入力ボックス、アイコンやボタン、画像といった対象物が「次の操作」を受けられる(アクティブな、選択された)状態

直帰・直帰率

UA:ユニバーサルアナリティクスの場合:

直帰:閲覧者(ユーザー)が訪れたページだけを見て、そのままサイト外に出る(離脱)ユーザー行動を指します。
直帰率:サイトに訪れた閲覧者(ユーザー)の内、「直帰した閲覧者(ユーザー)の割合」となります。

直帰とは、サイト内の 1 ページしか閲覧されなかったセッションのことです。
直帰率とは、1 ページのみのセッション数をすべてのセッション数で割った値のことです。

Google公式のアナリティクスヘルプ

GA4:Google Analytics 4の場合:

GA4では当初、指標から直帰率が消えていました。
それは、GA4の考え方で、「最初に訪れたページをすぐ見て、離脱してしまった閲覧者」と、「最初に訪れたページを上から下まで、時間をかけて閲覧して、離脱してしまった閲覧者」を同じ様に、「直帰」とカウントして良いのか?閲覧者の行動をしっかりアナリティクスに反映できているのか?疑問があったからと言われています。
ですので、当初は指標から消えていたのですが、ここに来て、利用者から復活を望む声も多数Googleに集まり、違った定義となりますが、復活しそうです。

「直帰・直帰率」の新たな定義

GA4に復活しそうな「直帰・直帰率」は、UAの「直帰・直帰率」とは、大きく異なっています。

GA4の「直帰(Bounce」 = エンゲージメントされなかったセッション

となります。逆に言えば、「エンゲージメントされたセッション=直帰されなかったセッション」です。

「直帰率(Bounce rate)」は、「エンゲージされなかったセッションの割合」となっているので、

GA4の「直帰率」 = 1 - エンゲージメント率

で計算されます。

<結果>

これらを俯瞰的に見ると、UAと違って、直帰されなかったという条件(エンゲージメントの発生)が加わった事で、
「GA4の直帰率<UAの直帰率」となる場合が、今後は多くなります。
※エンゲージメント・エンゲージメント率の解説はお待ち下さい。

直帰率 :  GA4の直帰率 < UAの直帰率

まとめ

今回は、Google Analytics 4 (GA4)& ユニバーサルアナリティクス(UA)の代表的な用語解説を行いました。お客様の前でスラスラと用語の意味を説明できると、それだけでカッコ良いですし、お客様の心象もかなり上がりますよね。是非、何度も見直しながら覚えてもらえればと思っています。

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